2006年 03月 07日
人格者ライカールト
1990年前後、史上最高の万能型セントラルMFとして君臨したライカールト。
190cm80kgの巨体でありながらエレガント且つ躍動感あふれる選手。
そして、難解だったアリゴ・サッキの戦術を誰よりも理解し体現した知的な選手。

その上、この男、誰からも愛され信頼を受ける人格者ときた。

監督としての彼は、周りの波風に動じることなく選手を守り、
和を乱さず、常に平静を保つ。
選手を名指しで批判することは無い。敵チームに対してもだ。

彼を中傷するものはいない。彼が他を中傷しないからだ。

時に、その人の良さ、その少々泣き顔っぽいルックスから
騙されやすいのではないかと心配になるが、
私の10歳年上、1962年9月30日生まれの若大将は、
引退した後も常に私のアイドルだ。

以下最近の彼のコメント。

【エトオがサラゴササポーターから人種差別の野次を受け、試合を放棄したことについて】

  「何か一つ行動を起こせば、必ずそれに対する反応が起こる。よって一人の選手、
  一チーム、一つの試合を混乱に陥れることは非常に簡単なのだ。
  だからこそ、我々スポーツの世界に生きる者達は、気持ちを一つにすること、
  そして尊重する気持ちを持つというメッセージを伝え続けなければいけない。
  今、この状況を乗り越えるためには、
  いかなる状況にも立ち向かえる強い精神を選手に持ってもらわなければいけないし、
  そう仕向けることによって尊厳が生まれるんだと思う。
  それから、一部のグループが問題を起こしているだけで、
  多くの人が純粋にサッカーを楽しんでいるということも忘れてはいけない」

  「サッカー選手は色んな場面において特権を持った職業だといえる。
   よって、ただ試合をぶち壊したい小さいグループの圧力にも屈しない力を
   証明しないといけないんだ。
   しかし、人の肌の色について侮辱するがいいと言っているのではなく、
   いかなる侮辱も良いことではない」
  「では、どこに限界があるのか?スタジアムで人種差別発言、
   侮辱が聞こえる度に試合を中断しないといけないのか?これは教育の問題。
   いつも考えているが、サッカーは全ての人々を教育するユートピアだ」

【チェルシーの暴言王にして、バルサの元通訳、そして、
昨季CLでバルサを貶めた男モウリーニョが今夜カンプノウに足を踏み入れることに関して】

  「我々のファンがモウリーニョを拍手で迎えることを願っている」
  「少し前には、我々の選手が敵地で野次を受けた。その際にも言ったが、
   私はいかなる野次に対しても反対の立場をとっている。
   だから今回のチェルシー戦では、我々のファンがモウリーニョを拍手で迎えることを
   願っている。そしてバルサファンにとっても素晴らしい機会だ。
   ここで、我々が世界中にスポーツマンシップの模範となる姿勢を示そうではないか」


【最後に、人種差別野次の事件のサラゴサ戦についてエトオの発言】
  「ライカ-ルト監督が来て、彼らをだまらせる唯一の方法は勝つことだと僕に言ったんだ。
  だから僕はプレーに戻ることにしたんだ」



個性豊かな選手が他に類を見ない結束力を持っていること、
これは監督ライカールトの人徳によると断言できる。

☆ライカールト豆知識(多分これ知ってる人少ないよ)
 1994年、CL(チャンピオンズリーグ)決勝、ミラン戦。
 アヤックスのボランチとして出場し、選手として数々の栄光を手にした古巣に対し、
 決勝点となるくクライファート(当時19歳)のスライディングシュートを
 そのスルーパスによりお膳立てした。彼の選手として最後の試合だ。

 ここからが豆知識。
 引退後彼が行った事業は、女性の下着事業。成功したかは知らない


c0067074_23235152.jpg

[PR]

by fez_maroc | 2006-03-07 23:12 | 【バルサ】


<< ロマンチズムの勝利 CL チェ...      まとめ書き④バルサレトロボール >>