2006年 07月 21日
ザンブロッタ&テュラム
久しぶりにバルサの話。

イタリアの”貴婦人”ユベントスのスキャンダラスな八百長事件により、
ユベントスは壊滅的な崩壊を迎えています。
下部リーグ降格、優勝記録の剥奪、マイナスポイントスタート。

今のサッカーは放映権料で潤っています。
降格すれば放映権料を失い、選手の年俸を払えない。
当然、選手は移籍を希望します。

名門ユベントスの出血大サービスセールの始まりです。

それに真っ先に飛びついたのが、白マドリ。
まずは監督”顎”カペッロを引き抜き、
WCでも活躍したイタリア代表CB、フォアビオ・カンナバーロ、
WCででは怪我で出場できなかったブラジル代表ボランチ、エメルソンを獲得。
さすがに名将”顎”カペッロ。
ペレス会長が稀代の高額攻撃系スターを買い集め、
あほな、そして今ではその言葉も聞かれなくなった”銀河系軍団”し、
伝統もどこへやら、完全暗黒時代に墜落したのとは違い、
チームのウィークポイントに効果的な補強をした。

ま、”顎”カペッロでなくても、今の白軍団のどこを補強すればいいかは、
誰の目にも明らかだったけどね。ペレス会長とバルダーノGM以外は。

そんなことはさておき、
崩壊寸前のユベントスから、
ケチなラポルタバルサは、イタリア代表サイドバック、ジャンルカ・ザンブロッタ、
フランス代表CBウリアン・リリアン・テュラムを獲得。

昨シーズン、リーガとチャンピオンズの2冠を達成し黄金時代を迎えたバルサが、
補強に血相を変える必要はないのですが、
なんのしがらみもなく選手を獲得できるのであれば獲っておくべきでしょう。
そして、選択した二人。
バルサはさすが!効果的な補強をします。
今の陣容でも十分ですが、さらに完全無欠のチームを作り上げる上で、
どうしても補強が必要なポジション、
それはセンターフォワードとセンターバック、
そしてサイドバックです。

センターフォワードにはアイスランド人のエイドゥル・グジョンセンをチェルシーから獲得済み。
今回、残るセンターバックとサイドバックを手当しました。

ザンブロッタ。
彼の活躍をWCで確認した方は多いでしょう。
彼は、左右のMF、左右のサイドバックをこなせ、無尽蔵なスタミナとスピードを持っています。
今日、左右両サイドをこなす攻撃的な選手はそこそこいます。
それまでは右利きは右サイド、左利きは左サイドというのが鉄則でした。
これはクロスをあげやすいからではありますが、左利きのメッシが右サイドにいたり、
右利きのロナウジーニョが左サイドを勤めたりします。
しかし、そんなご時世の中で、サイドバックだけは利き足と逆サイドを勤める選手はいません。

なぜか。
よりゴールから遠いサイドでボールを扱うこと、
言い換えればタッチライン際でボールを処理することが
ディフェンスにおいては無難だからです。
分かりやすく言うと、右のタッチライン際で右サイドバックがボールを保持したとします。
その時、左足(自陣ゴール側)でボールを扱い、ボールを奪取されると奪取した相手選手は、
すぐさまペナルティエリアに侵入でき、危険な状態になります。
右足(タッチライン側)で奪取されても、相手選手はタッチライン際を回りこまざるを得ません。

また、守備においても「利き足=順サイド」は有効です。
クロスをブロックするためにとにかく足を出す必要があったとき、
人間は利き足を出します。
右サイドを突破されている時に利き足でない左足を出すことは、
体を半転させる必要があり時間の無駄です。

長くなりましたが、それらを関係なくこなせる人物、それがザンブロッタです。
脂の乗り切った彼の獲得は絶対”吉”です。

そして、テュラム。
”リリアン”という可愛い名前ではあるけど、知的なイケメン黒人。
34歳という年齢でスピードはなくなりましたが、
危険な場面を危険と思わせない上手いディフェンダーになりました。
WCではセンターバックでしたが、以前は右のサイドバックでした。
失点数は少ないにしても、
スリリングなディフェンスを繰り返したバルサのDF達に、
落ち着きと安定をもたらすことでしょう。
ザンブロッタは両サイドバックのレギュラーに定着する可能性は高いですが、
テュラムの場合、プジョル&マルケスの黄金コンビがいるため、
なかなか付け入る隙はないかもしれません。
ただ、けが人が続出して人手不足を繰り返すバルサDF陣ですから、
ピンチに現れそつなく適格に仕事をする職人として期待できます。
そう!”DF陣のラーション”です。

カペッロを迎え、強力なライバルとなるであろう白マドリがいますが、
バルサは無敵な陣容を構築できました。
昨シーズンの栄光の源となった”団結心”を失わなければバルサは安泰です。
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by fez_maroc | 2006-07-21 22:33 | 【バルサ】


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