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2005年 03月 31日
バーレーン戦
率直な感想は、ほぼ十分内容の試合だったということ。
トラップの瞬間の奪取を意識した前目のディフェンスと、
相手が引いて守ったこと。
そのため、サイドの加地と三都主が高い位置から戻る必要がなくなり、
攻撃のバリエーションが多く、安定していた。
ディフェンスも同様に、DFラインは1対1を強要されることなく、
カバーリングに重点をおけばよかったため、
危険なシーンはほとんどなかったと思う。

マイナス面は、前半、FW、MFの間隔が開いていたため、こぼれ球を拾えず、
2次、3次の攻撃がなかったことと、ツートップ+俊輔の連携がなかったこと。
ボランチ2人の前目のチェックがあったため、大きく崩されることはなかったが、
攻撃の幅と、相手の精神的な疲労を促すためには、
こぼれ球をマイボールにすることは肝要だ。
但し、FWとMFの間隔が広がるとなかなか拾えない。
引いた相手には、「クリアした。あ!また来た!」というのは、
意外に効果的だと思うし、クリアした時点でディフェンスの体制は崩れているため、
得点の機会はおおい。

ツートップと俊輔の連携については、FWに鈴木が入ったことで、
落ち着きどころはできたが、
それを生かすには彼の周りを衛星的に回遊するFWが必要であった。
俊輔も同様に、左右のサイドに流れたので、鈴木に楔が入っても、
鈴木はもらってすぐに反転する技術は低いので、誰もシュートが打てず、
結局それまでのことであった。
サイドに流れることもDFを引き連れてセンターを空けるという意味では必要だが、
FWが動き回りすぎると、いざシュートの際に、
すでに労を費やした後となり、バタつくことになる。
ロナウドのように、センターで全く動かずに休憩して、
ボールが来たらトップスピードになるというのは、FWとしてどうかとは思うが、
いわゆるセンターFWがポジション的にも、周りの意識的にも必要と思う。
特に、今回の後半のように、サイドが高い位置をキープできた時には、
FWはセンターにどっかりと陣取って欲しい。
2列目は、センターでゴール前に飛び込む伺うことに
徹する必要があったのではないか?
勿論サイドのフォローも必要ではあるが、
FWとの距離を縮めてシャドーストライカー的に動くべきではなかったか。
要は比重の問題。

以上の点以外では、総じて問題のない戦い方だったと思う。
オウンゴールによる「ごっあんゴール」と思われガチではあるが、
たまたま最後に蹴ったのがバーレーンであったと思っている。
ジーコが言っていた。全員の気持ちが生んだゴールだと。それでいいと思う。
要は勝ち点。それがあるかないかでいろんな人の人生が動く。
例えそれが1点しかとれなくても、例えそれがオウンゴールであったとしても。

by fez_maroc | 2005-03-31 19:51 | 【サッカー洗脳】


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